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投稿日:2020/01/14

旧暦1月16日に行われる後世のお正月「十六日祭」

  • 八重山
  • 石垣島

沖縄には、正月が3つ存在します。1つは日本本土に伝わる新暦の1月1日のお正月。2つ目は旧暦の1月1日に開かれる「旧正月」と呼ばれるお正月。そして3つ目は、旧暦1月16日に行われる後世のお正月「十六日祭」があります。旧正月については、一部の地域でのみ開かれるため、地域によっては、正月と十六日祭の2回のみのところもあります。

十六日祭は主に沖縄本島北部地域や宮古島地方、八重山諸島で行われており、お墓の前に家族や親せきが集まって重箱をお供えしたり、打紙(ウチカビ)と呼ばれるあの世のお金を焼いたりなどして、先祖を供養します。当日は朝から重箱などのお供え物の準備などをするため、前日までにはお墓のお掃除を済ませることが殆どです。十六日祭は、平日であっても学校は半日で終わらせるほど大事な行事で、正午には必ず家族で墓前にてお祈りを捧げます。

十六日祭が行われるようになった由来は様々で、琉球王国時代のとある家来が城内の催事を終えた後の16日、両親への年頭の挨拶をしに帰郷したものの、既に両親が帰らぬ人になっており、墓前で念頭の辞を述べたという言い伝えや、ある年の十六日に競馬見物から帰る観衆が、亡き夫の一周忌のために墓参りをした女性を見た影響で、多くの人が十六日に墓参りをするようになったという言い伝えもあります。

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