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投稿日:2025/02/25

特別天然記念物カンムリワシ

  • 八重山
  • 石垣島

カンムリワシは、日本では石垣島と西表島にのみ生息する国指定特別天然記念物であり、国内希少野生動植物種として保護されています。
「綾羽(アヤバニ)」と呼ばれる茶色と白の美しい模様を持ち、目の周りは黄色、くちばしは黄緑色です。頭には冠のような羽があり、興奮すると立ち上がることから「カンムリワシ」と名付けられました。
森に生息し、草原など開けた場所で獲物を捕らえます。繁殖期は4~7月で、一度に1個の卵を産みます。幼鳥は栄養を蓄え、ふわふわの白い羽毛に包まれています。
方言では「マヤダン」や「バシントゥイ」などと呼ばれ、八重山民謡「鷲ぬ鳥節」にも登場するなど、古くから八重山の人々に親しまれています。
石垣島や西表島では、木の上や電柱に佇む姿や、空を舞う姿を見かけることがあります。絶滅が危惧される希少種のため、静かに見守り、生態を脅かさないよう注意しましょう。

カンムリワシの特徴
学名 Spilornis cheela perplexus(ミナミカンムリワシの亜種)
体長 約55~60cm
翼を広げた大きさ 約110~140cm
体重 1~1.5kg(メスの方がやや大きい)
見た目 ・頭部には小さな冠羽(かんう、冠のような羽)があり、「カンムリワシ」という名前の由来になっています。 ・目が鋭く、黄色いくちばしと脚を持っています。 ・茶褐色の体に白い斑点があり、飛ぶと翼の模様が目立ちます。
生息地 西表島や石垣島の森林、農地、川沿いなど
食性 主にカエル・ヘビ・昆虫・カニ・ネズミなどを食べる。狩りは地上で行うことが多く、じっと獲物を待ち伏せすることが得意。
繁殖 10月~3月頃に繁殖期を迎える。 樹上に巣を作り、1回の産卵で1個の卵しか産まないため、繁殖力は低い。

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