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宇多良炭鉱【西表島】

  • 八重山
  • スポット

長い歴史を持つ沖縄県内で唯一の炭鉱「宇多良炭鉱」

亜熱帯ジャングルの中、突如現れる建造物跡。
宇多良炭鉱跡へは、浦内川橋右岸・遊覧ボート乗場から川沿いに遊歩道が整備されており、距離は片道約1km、約15分程度歩けば辿り着きます。遊歩道では、石炭を運搬したトロッコレール跡の他にも、サガリバナの花やフトモモの花や実を見ることができます。一部水はけのよくない所もありますので動きやすい靴をおススメします。

【宇多良炭鉱の歴史】
南西諸島の西表島を流れる浦内川支流宇多良川付近において、明治の初めから第二次世界大戦後まで、約60年の歴史を持つ西表島最大の規模を誇る炭鉱でした。当時の西表炭鉱は、衛生状態が悪く、労働条件も過酷なものでありましたが、これらの劣悪な条件の改善を進めていきました。1935年に宇多良川の近くに大規模な石炭層が発見され、その後森林を切り倒し、多額の費用をかけ大きな独身寮や夫婦宿舎を建て、日常生活に必要な売店などもでき、大きな集落となり1936年から宇多良鉱業所が始まりました。また、労働者の娯楽として芝居や映画が見れる集会場を建てたり、労働者の子供たちに教育を受けさせるため「みどり学園」と呼ばれる私立学校も開設されました。「みどり学園」は現在の竹富町立上原小学校の前身となっています。1941年太平洋戦争が始まり、石炭の需要が高まったため労働条件は過酷になり、労働者の軍隊への招集や石炭輸送の寸断により1943年に休止になりました。
2007年に日本近代化産業の一つに認定され、道など整備され観光スポットの一つとして紹介されるようになりました。

写真提供:竹澤 雅文
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