なごみの塔【竹富島】
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赤瓦の家並みを見守る登録有形文化財「なごみの塔」
竹富島の玻座間西集落のほぼ中心、赤山公園の高さ約6mの丘に「なごみの塔」と呼ばれる鉄筋コンクリートの展望塔が建てられています。塔の高さは4.5mもあり、島内の中で最も高い場所のひとつです。このなごみの塔は「国指定登録有形文化財」に登録され、頂上では「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された集落の赤瓦の家並みを一望することができます。頂上の展望台までは8段の階段が設けられ、その幅約45cm、奥行き約16cmで、段差が約35cmと高く、斜度は約60度と急勾配です。幅の都合上ひとりずつしか昇り降りができず、展望台部分も成人が2人程しか入れません。
なごみの塔が建立したのは1953年6月で、当初は展望台の上から集落内に連絡事項を伝えるために用いられたそうです。長い歴史の中、竹富島の集落と、集落に住まう人々を見守り続けてきました。2016年9月に老朽化などの理由で修繕工事が行われ、2020年3月に修繕工事が終了しました。展望台から見渡す集落の景色はとても良く、青い空や草木、白砂など、赤瓦が映える景観となっており、心を打たれます。現在は登降が禁止されておりますが、今後も利用は制限される予定です。