西表島
- 八重山
- スポット
圧倒的な熱帯・亜熱帯のジャングルが広がる日本最後の秘境
沖縄県で、沖縄本島に次いで大きな島です。
2021年7月26日に「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」として、世界自然遺産に登録が決定し、固有種の動植物が多数生息繁茂する日本最後の秘境と言われ、ミシュラン・グリーンガイドジャポンでは二つ星の評価を獲得しています。東部地区と、西部地区に区分けされ、東部地区には大原港、西部地区には上原港があり、それぞれ別の航路で石垣島や離島を巡る船が運航しています。
島の90%以上が熱帯・亜熱帯の原生林ジャングルに覆われており、そのうちの約8割は国有林となっています。島全体に山が多く、山や森林が海岸近くまで迫っており、人の居住地は海岸線沿いのみに限られたため、多くの自然が守られてきました。また、120万年前に大陸から分離してから周りの大陸や島とは繋がったことがなく、それまでに大陸から移動してきた生物は独自に進化したため、固有種が多く、東洋のガラパゴスとも呼ばれています。
西表島を一躍有名にしたイリオモテヤマネコは、西表島が大陸とつながっている時にたどり着き、地殻変動で島になってからも森が多く獲物が豊富だったため、生き延びたと考えられています。島内にはイリオモテヤマネコ以外にも、カンムリワシ、ヤシガニ、ムラサキオカヤドカリ、ウミガメなどの生物や、ニッパヤシ、ヒルギモドキなどの植物など、絶滅危惧種の希少な動植物が多数生息しています。また、日本産のマングローブ植物7種がすべて分布するのは西表島だけです。
西表島では、二つの代表的な川で、遊覧船やカヌー、カヤックなどで巡るツアーが開催され、マングローブの森を体感することができます。その一つ、仲間川は、マングローブの流域面積が日本一で、東部地区にしか生えていない種「マヤプシキ」や、世界に3ヶ所しかないヤエヤマヤシ群落の一つで天然記念物の「ウブンドルのヤエヤマヤシ群落」など、貴重な自然を見ることができます。もう一つの、浦内川は、日本の滝100選にも選ばれた「マリユドゥの滝」と、神の座を意味する「カンビレーの滝」を有し、古くは上流一体が聖域とされた川で浦内湾に広がるマングローブ林や、滝へのトレッキングなどが楽しめます。
また、島を囲む海の美しさや、貴重なウミガメやマンタなどを見ることができるシュノーケリングやスキューバダイビングなど、マリンアクティビティも多数あります。さらに、周囲が森に囲まれ、島の半分しか道路が通っていないために島内にもかかわらず、船でしか行くことができない陸の孤島「船浮地区」で静かな時間を過ごす事もできます。
アクティブに楽しむ、リラックスしてくつろぐ、どちらを選んでも満足できる島です。
■島へ渡る方法
※季節や天候により所要時間・運航数が変更される場合があります。■島内の移動手段
・路線バス
・レンタカー
・レンタバイク
・レンタルサイクル
・貸し切り観光バス
・タクシー
・船(白浜↔船浮間)
■禁止事項
・天然記念物を持って帰ったり、餌付けしたりしない。
・指定された場所でのキャンプ禁止。
・昆虫類の持ち出し禁止。
・ネイチャーガイドを同行なしでの洞窟など自然の探検禁止。