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新城島

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静かな時が流れる、人魚伝説の神秘の島

新城島は西表島の南東6.3kmの海上に浮かぶ2つの島、上地島(かみじじま)と下地島(しもじじま)の総称です。新城島は西表島の南東約7km、石垣島の南西約23kmの石西礁湖にあり、全域が西表石垣国立公園に含まれています。北側の長方形の島が上地島、南側の丸い島が下地島です。400mほど離れている二つの島は大潮の干潮時には歩いて渡れる程の浅瀬で繋がっており、潮が満ちてくると完全に分かれてしまうため地元ではパナリ(離れ)島と呼ばれています。上地島・下地島、両島に、金融機関や、商店、公衆便所などや、駐在所、消防署、また診療所や信号などがありませんので、必要なものがあれば必ず持参する必要があります。

下地島は、島全体が私有地の牛牧場で、管理人のみが住んでいる島です。そのため、島内観光は、上地島がメインになりますが、わずかながら下地島に上陸できるツアーもあるようです。
上地島では、今も秘祭として、島民や、島民にゆかりのある祭事関係者だけで執り行われているお祭りがあります。その中でも、「豊年祭」と言われる祭事の間は、準備期間も含めて、祭りの関係者以外の立ち入りや、船などによる島への接岸、接近も禁止されます。祭事の時には300人とも500人とも言われる祭事関係者が集まるため、人が住んでいない家もきれいに整備されて、すぐ使えるようになっているそうです。

島内には、島民でも限られた人しか足を踏み入れられない御嶽があります。それらの御嶽は、聖地として大切に守られており、御嶽内に入る事のみならず、御嶽の前の鳥居も撮影禁止、および、御嶽の前でお願い事を心で思う事さえ禁止されていますのでご注意ください。

新城島は「パナリブルー」と言われる透明度の高い、美しい海に囲まれており、サンゴ礁や、珍しい魚を見る事ができるため、シュノーケリングやダイビングを楽しむ人に向けて、多数のツアーが開催され多くの人が訪れます。また、ジュゴンが多数生息していた島としても知られており、琉球王国時代は琉球王府への人頭税として、ジュゴンの干し肉を献上していたと言われています。今や、ジュゴンは世界的に絶滅危惧種になり、新城島周辺でも絶滅したと思われているジュゴンですが、まれにこの海域で、目撃報告がされることがありますので、もしかしたら今も、この海域にジュゴンが暮らしているかもしれません。

■島へ渡る方法

定期船の運航はなく、ツアーかチャーター便での渡航のみ

■島内の移動手段

・徒歩

■禁止事項

・島内での野宿禁止。(キャンプ禁止)
・島内で水着、裸身は禁止。
・無断でお宮に入ったり、勝手に願い事をすることを禁止。(立ち入り禁止区域も多い。)
・島の行事の参加、撮影などは島民に従う事。(すべての記録、撮影・録音禁止の場合も。)

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