自然の造形美と大地の記憶が息づく場所、白鳥崎

伊良部島の西海岸に位置する「白鳥崎」は、エメラルドグリーンとコバルトブルーが織りなす海のグラデーションと、切り立つ断崖のコントラストが美しい、まさに絶景の岬。晴れた日には遠く水平線まで見渡せ、夕暮れ時には空と海がオレンジ色に染まり、心奪われる光景が広がります。

白鳥崎一帯は「西海岸公園」として整備されており、遊歩道や休憩スペースも充実。白波が打ち寄せる岩場や、池間島・西平安名崎を一望できる眺望を楽しみながら、ゆったりと散策ができます。冬の時期には、運が良ければ崖の上からマンタの姿が見られることも。周辺には人気のダイビングスポットも点在しており、海中も見どころ満載です。

また、白鳥崎は「白鳥崎 岩礁海岸地域」として宮古島市の名勝にも指定されており、県内有数の裾礁「白鳥干瀬（しらとりびし）」や、長い年月をかけて形成された岩礁地帯、亜熱帯ならではの岩礁植物の群生も見られます。地質学的にも貴重な場所で、白鳥崎の地層には約200万年前の琉球石灰岩や、それより古い新第三紀の地層が顔をのぞかせるなど、地球の歴史を感じられるスポットでもあります。