サキシマスオウノキ【西表島】
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巨大な板根(ばんこん)を持つ常緑高木「サキシマスオウノキ」
「サキシマスオウノキ」とは、主に亜熱帯地域に生育するアオギリ科の常緑高木で、日本では奄美大島・沖縄本島・石垣島・西表島に生育しています。石垣島にある「ンタナーラのサキシマスオウノキ群落」と西表島にある「古見のサキシマスオウノキ群落」は天然記念物にも指定されています。
サキシマスオウノキの特徴はなんといっても、地面に特徴的な形状を描く巨大な板根です。根の一枚一枚は繊細で織物のようで、高さは2mにまで及ぶこともあります。沖縄ではその板根を「サバニ(舟)」の舵にも使用していたとされます。
西表島には、昭和57年に発見された樹齢400年と推定されるサキシマスオウノキの巨木が仲間川上流にあります。この巨木は「森の巨人たち百選」にも選ばれており、その大きさは樹高が18m、板根は最高で3.1mと極めて大きく、見る人を圧倒します。今では仲間川を遊覧船で上流してサキシマスオウノキの巨木を見に行くことができるため、仲間川のマングローブ林といっしょにサキシマスオウノキを観察することができます。