でんさー節の碑【西表島】
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風紀をただすために作られたとされる教訓歌の石碑「でんさー節の碑」
八重山には代々歌い継がれてきた「デンサー節」と呼ばれる歌がありますが、これは西表島の上原集落の役人「宮良里賢」によって作られた歌です。デンサー節は「黄金言葉(くがにくとぅば)」という、昔から伝えられてきた教えや教訓が用いられた歌で、”でんさ之碑”と書かれた「でんさー節の碑」には、デンサー節の歌詞が書かれています。
デンサー節は西表島だけでなく、沖縄県民にも親しまれています。明治時代、沖縄芝居師が八重山へ公園に行った際にこの歌を持ち帰り、沖縄本島バージョンの歌詞を生み出したことがきっかけとなっています。でんさー節の歌詞は多種多様で、歌う人によってアレンジが加えられることが多いのも特徴です。
今では毎年でんさー節の碑があるデンサ節之碑広場で「上原デンサー祭り」が開催されており、道踊りをはじめミルク行列やでんさー音頭などが披露され、集落を賑わせています。