桃林寺【石垣島】
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幾度の修復を経て現存する沖縄最古の木造建築「桃林寺」
石垣島の南方に構えられた「桃林寺」は、八重山に仏教の寺社がなかった1614年に琉球王国の尚寧王が薩摩藩の進言を受けて創建した臨済宗妙心寺派の寺院です。1956年に山門に祀られている沖縄最古の木彫像・仁王像が県の有形文化財に指定され、併設する権現堂も国の重要文化財に指定されました。
桃林寺は沖縄最古の木造建築と評されていますが、その歴史にはいくつもの「被害」と「修復」が繰り返されていました。
1771年(明和8年)に発生した八重山地震による大津波(明和の大津波)で1度桃林寺と権現堂は破壊されましたが、桃林寺は翌年に、権現堂は1786年(天明6年)に再建しました。この大津波では仁王像2体も流されてしまいましたが、崎枝湾の海岸に打ち上げられているのを発見され、桃林寺に戻ってきました。その後は台風で桃林寺の山門や仁王像が被害を受けたり、権現堂は第二次世界大戦で大破したり2006年(平成18年)の台風13号の影響で神殿が破損したりしましたが、その度に修理され現在の姿となりました。
歴史を感じさせる琉球風の佇まいは、桃林寺で起きた様々な出来事を思い起こさせてくれます。
無料駐車場があります。